<第26回> ☆★☆ 7掛け経済 ☆★☆
<メルマガ第23回> カテゴリー1:全般
しばらくデジタル経営の本論のお話をさぼってしまいました。今日
は4月1日、新年度の初日ということで、気分も新たに本質論を語り
たいと思います。
★景気の後退の理由は何・・
誰に聞いてもこの答は金融バブルがはじけたこと・・と言われると
思います。ただ、実体経済がこんなに打撃を受けるとは、私自身も
思っていませんでした。
★2007年の8月に新聞記者から・・
「サブプライムローンの問題は日本の経済にどんな影響があるでし
ょうか。」という質問を投げられた時には、「今、世界で実体経済
の2倍規模で金融経済が存在していること自身がおかしい。ただし、
日本は実体経済の国だから大丈夫だと思う。」と答えていました。
★ところが、2008年9月のリーマン破綻から・・
1、2か月の間に実体経済に急ブレーキがかかりました。その時やっ
と気がついたことがあります。
★金融経済が外側から実体経済を引っ張っていたため・・
実体経済が実力の1.5倍の大きさに膨張していた・・という
ことです。
★本当は家を買う収入の余裕はないのに、サブプライムで・・
お金を借りて、家を建てた人。400万の車が身の丈なのに、800万円
の車を買った人・・などなど、サブプライムローンと同じ発想で、
どんどんカード経済が広がり、実体経済の実力以上の状況に世界中
が陥っていたのが現実でした。
★自動車メーカーもアクセルをずっと踏んでいました。
リーマンショックの後からは、反対に、在庫調整のため、3月まで
はブレーキを底まで踏んだと思います。この4月からどうなるのか。
★この先数年は、金融経済の急な収縮の影響で・・
去年の9月までの状況を10とすれば、7掛けの状況を覚悟しなくては
・・と思っています。その前提での「デジタル経営はどうあるべき
か」を明日から語りたいと思います。
よろしくお願い致します。