<第9回> ☆★☆ 気づき力 ☆★☆
<メルマガ第6回>
★ブログ第1回(経営に必要な・・)で気づき力のお話をしました・・
気づき力の定義ですが、
「迫る危険と目の前を通り過ぎようとする幸運に気づく能力」
と、
「危機回避または幸運を自分のものにする方法に気づく能力」
の二つではないかと思います。
言い直すと「課題の発見能力」と「解決手法の発見能力」になるかと思います。
★スズキの鈴木修会長からお聞きしたお話しがあります・・
何故、スズキはインドでシェアNo1の会社になれたか・・という質問へのお答えでした。
スズキ鈴木修会長との対談の詳細はこちら
★「最初はパキスタンだった・・」
すごく割愛しながら、会長のお話の要点だけまとめます。
「その頃スズキは色々な問題があり、社内が沈滞したムードに包まれていたんですよ。」
確かに、後発の軽自動車メーカーとして、排ガス規制など多くの課題があり、大手との競争で疲弊した時期があったと思います。
「そこで、どこか自動車をあまり作っていない国で、生産しようと思った訳です。」
それならば、比較的簡単に一番になれるわけです。
「どんな国でも、分野でも、そこで一番になるのは、いいんですよ。社員の士気も上がりますし・・。」
というお話しでした。ただし、その続きが圧巻でした。
★「あるときパキスタンからの帰国の飛行機の中で・・
インドが海外の自動車メーカーの誘致を考えているということを知ったんです。」知るためには、そこにいる必要があった訳ですから、鈴木会長の行動力が、情報を引き寄せた訳です。ただし、知っただけで終わっては折角の情報もただの情報です。
★「そこでね、すぐに社員を動かしたんだが、もう間に合わない・・
という報告だったんです」そこで終わらないのが、鈴木会長らしいところでした。
★「営業なんて、3回、5回断られてからが始まりだ。」
と叱責して、再度提案に取り組ませたそうです。その結果が今のインドの状況です。スズキは売上高4兆円に迫る、今のエコ時代に適応した小型車の雄です。スズキの今は、修会長の「幸運への気づき力」と「執着力という成功手法」のたまものだと思います。
★という事で、「気づき力」が経営者に求められる最大の能力・・
と確信しています。
どうしたら「気づき力」を養うことができるかは、このブログで別の機会に、お話ししたいと思います。